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O.toneは、’06年10月5日に創刊しましたけど、この構想はもう数年温めていたんです。
編集という仕事を25年ぐらいやってきて、自分もそれなりの年齢になって、札幌の魅力を伝えるにはどういう雑誌がいいかなってずっと考えていました。個人的な思いもあったけど、札幌には素敵なおやぢがたくさんいて、そのおやぢ達のことを伝えることによって、札幌の魅力を教えたいというのが大きな動機ですね。その街の魅力っていうのは、そこに住んでいる人が本当に楽しんでいるんだということを伝えることが重要。こんなに生活を楽しんでいるおやぢ達がいるんだっていうことを通して、札幌の魅力を伝えようと創刊したんです。
自分では『おやぢフェチ』って言っているんですけど、若いころから、周りは年上の男ばっかりで、いろんなことを教えてもらいましたね。いろんなはなしを聞かせてもらったし、いろんな所へ連れて行ってもらったし。大事なことはおやぢ達に教えてもらった。酒を飲めばいいっていうものではないけど、私達の世代は全部一緒だったから、嫌な相手でも付き合わなきゃならなかったし。そこが断絶されていることもあって、おやぢ達だって素敵なんだよっていうことをわからせてあげたいな。
いろんな仕事を介して知り合った人と会話をして、なるほどなって思うこともあったし、おかしいなって思ったこともあった。おかしいなと思ったことははっきり言う。言い方を考えないとただの喧嘩になるから気を使いながらね(笑)。会話をすることによって理解してもらい、私のことを面白がってもらったり、向こうを面白いと思ったりして、おやぢ達とは長く付き合ってきましたね。
私の若い時って、おやぢは説教をしたがる。20代の頃に私が一生懸命に喋ると「君はまだ若いからわからない」って言われて、「じゃあ歳をったらいいのか」と(笑)。ああでもないこうでもないって私は理屈っぽかったと思うんだけど、「歳をとったら物事は正解なんですか?」って言ったら、その人は笑いながら「君の言う通りだね」って。その時に「あぁ、おやぢって素敵だな」って思った。もちろんそうじゃない人もいる。でも懐の深さみたいなところで、大人になるってそういうことなんだって教えてもらったな。
今回オープンしたこの『O.tone SNS』では、参加している人が、何かを感じて教えたいとか話したいということをリアルタイムで伝えていけるんじゃないかしら。こればかりではないと思うけど、新たなるコミュニティということで。例えば一昔前なら酒を飲むというのしかなかったけれど、これはこれでリアルな情報や意見書き込むとか様々な参加の仕方もあると思うんです。いろんな広がりの可能性もあるし、ここから企画が生まれて(参加者が)出会ったりすることもあるだろうし。日常生活の情報がここに上がることで、なるほどなって共鳴したり感動したり。そういう手段としては面白いですよね。私もこういうことは初めてするから、今までは面倒くさいって思っていたけど、ちょっと面白い(笑)。
やっぱりおやぢ達が素敵に生きていることを後輩たちに見せることで街は元気になると思うんです。現実的にはいろんな厳しいこともあるけれど、その中でも頑張って楽しんでいるんだよっていうところを見せることで励みにもなると思うんです。若い子から見たらいずれは自分たちがなるってこと。上の世代がくたびれていたら、この街はどうなっちゃうんだろうなって思っちゃう。北海道っていうと広義になるけど、私は札幌がすごく好きだし、適度に都会で適度に田舎で自然もあって。たぶん日本一住みやすいところですよね。
素敵な街なので、仕事も遊びも精いっぱいやって楽しみましょう!